フィラデルフィア宣言と現在

休日出勤決定。しかも明日は早朝ビラ配り。なんか間違ってない?重役は何もしないで金もらってるのに。


1998年、アメリカ、ニューヨーク市立大のマンツィオスは、こう指摘したという。

「企業の経営最高責任者一人が、六五人の労働者の生涯賃金を一年で稼いでしまうのである。人口の所得上位1%の所得が下位90%の人々の賃金より多いのである。」
(「ルポ 解雇 -今この国で起きていること-」184ページ/島本慈子著/岩波新書2003年)

いくら何でもそこまで格差は無いと信じたい。だが、一体このままではどうなってしまうのだろうか。


以下に引用するのは国際労働機関(ILO)のフィラデルフィア宣言である。


国際労働機関の目的に関する宣言

 国際労働機関の総会は、その第26回会期としてフィラデルフィアに会合し、1944年5月10日、国際労働機関の目的及び加盟国の政策の基調をなすべき原則に関するこの宣言をここに採択する。
 1 総会は、この機関の基礎となっている根本原則、特に次のことを再確認する。
 (a) 労働は、商品ではない。
 (b) 表現及び結社の自由は、不断の進歩のために欠くことができない。
 (c) 一部の貧困は、全体の繁栄にとって危険である。
 (d) 欠乏に対する戦は、各国内における不屈の勇気をもって、且つ、労働者及び使用者の代表者が、政府の代表者と同等の地位において、一般の福祉を増進するために自由な討議及び民主的な決定にともに参加する継続的且つ協調的な国際的努力によって、遂行することを要する。



 日本がなぜアジア太平洋戦争を引き起こしたのかを思い起こして欲しい。寄生地主による搾取で農家は食っていけず(一部の貧困、と言っても当時の国民の大多くは農民であるが)、次男三男を働きに出し、工場では財閥による搾取が待っており、まともな生活が送れない。従って内需は期待できず、産業は輸出依存型になるが、そもそも不当に安い賃金で国際競争力をつけているわけで、輸出先との貿易摩擦は必至…。賃金の代わりにナショナリズムで「満足感」を演出する。
今と似ていませんか。
不当に安い賃金は、結局平和のためにならんということです。
→貿易摩擦が起きるから
→ナショナリズムが燃え上がるから
の二点から。今、お隣の国を見ていたらまさにそうでしょう。あれは戦前の日本と全く同じであるし、程度の差はあれ現在の日本と同じです。

さらに、格差が広がり、固定化すると、暴力で社会をひっくり返そうとする人も出てくるでしょう。そんな社会を作りたいんですかね。
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by g2005 | 2006-02-07 02:52 | 主張
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