人の上に立つ、ということ

 本日は12時間勤務。ま、いいけどね。それよりも某幹部の発言が心に残るなあ。
 はじめてぶっちゃけますが俺は塾講師です。先日の幹部の、学費未納の生徒についての発言。いうまでもなく、払わないのは子どもでなく親。現場としては、子どもを傷つけずに親から金を戴くのがベストな対応であるのだが。


 「料金を払わないまま通塾するということは、お金を払うというルール守らなくても良い、と言うことを教えているような物です。だから、2ヶ月滞納した時点で生徒本人と面談して、あなたはお金を払っていないから通うことはできないと伝えてください。そうすれば未納金が3ヶ月、4ヶ月と溜まることはないでしょう。
 大体、子どもは、親が学費を払っていないことくらい気づいているはずなのです。だから、自分で新聞配達するなり、家事を手伝うなりすればいいのです。それが本人の勉強にもなります。」


 細かい部分はうろ覚えだが、生徒本人にぶっちゃけろと言うのである。その方が本人のためだと。なるほど。確かに教育学でいう「ヒドンカリキュラム」ではありましょう。だから、悪いことを学んでしまう前に、子どもを傷付けてもいいからぶっちゃけろと。それが子どものためだと。
一見正論に見えますが、正義の名の下に爆撃するどこかの国にそっくりな理屈です。相手のことを考えているようでいて、実は自分の都合しか無い所なんか実にそっくりですこの世のどこに、目の前で傷つく子どもを見たい人間がいるのでしょうか?しかも教え子ですよ?そんなことをしたらその日一日鬱で仕事できません。ていうか自殺したくなります。それとも「仕事」と割り切れとでも?





痛みは初めのうちだけ 慣れてしまえば大丈夫
そんなこと言えるあなたは ヒットラーにもなれるだろう
(THE BRUE HEARTS"ロクデナシ" )





 ところで、労働基準法を無視してサービス残業&早出させまくっているのはルールに反しないのでしょうか?
 他人に厳しく自分に甘いお方です。逆に、こういうことが言える人だから、人の上に立てるのでしょう。


 人の上に立つと言うことは、文字通り、人を人と思わず、踏み台か何かの如く、相手に思いを馳せることを放棄し、踏みにじって、そのうえに立つということなのかと、齢25にしてようやく理解できました。

マイケル・ムーアやNOFXには悪いけど、日本が銃社会だったらなあという思いを禁じ得ません。


 長くなりましたので、最後に、国連機関の1つである国際労働機関(ILO、当時は国際連盟の専門機関)が1944年5月に採択したフィラデルフィア宣言を、前投稿でも引用しましたが、引用しておわりにしたいと思います。一応念のためにいっておきますが、日本もILO加盟国であります。


国際労働機構の目的に関する宣言
 国際労働機構の総会は,その第26回会期としてフィラデルフィアに会合し,1944年5月10日,国際労働機構の目的及び加盟国の政策の基調をなすべき原則に関するこの宣言をここに採択する。

1 総会は,この機構の基礎となっている根本原則,特に次のことを再確認する。

(a) 労働は、商品ではない。
(b) 表現及び結社の自由は、不断の進歩のために欠くことができない。
(c) 一部の貧困は、全体の繁栄にとって危険である。
(d) 欠乏にたいする戦いは各国内における不屈の勇気をもって,且つ,労働者及び使用者の代表者が,政府の代表者と同等の地位において,一般の福祉を増進するために自由な討議及び民主的な決定にともに参加する継続的且つ協調的な国際的努力によって,遂行することを要する。
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by g2005 | 2006-02-19 23:57 | 主張
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