横浜市のベッドタウン ~育ちの故郷に行ってみた~

 社員旅行で東京ヒルトン(!)に宿泊。旅行といっても金曜の宴会と宿泊以外何一つ制約がないので、本社勤務のや東京近辺の営業所員はやることがない。ところが宴会で社長が「これで遊んでこい」と全出席者に5000円ばらまいたので、さすがにそのまま財布にいれてしまうのも不義理が過ぎる。中3まで住んでいた横浜栄区に行くことにした。

 根岸線の港南台で降りて、歩いて母校の中学校へ。
 通りから一本入って住宅地方面へ。あるいてみるとこのあたり、本当に家しかない。ビール片手にフラフラしようと思ってたが物理的にむり。中学校の前に昔あったスーパーは駐車場に変わっていた。
 中学になってからよく行くようになった公園は工事でキャッチボールすらできないありさま。やっと小さな酒屋を見つける(というか思い出す?)が、既に尿意がMAXでこの上ビールを飲むとやばそうだ。ていうか公園にトイレが全くないなあ。仕方ないので通りに出てコンビニで便所を借りる。
 次なる目標は俺の通った小学校。通学路の商店街は5割くらいがシャッター化。なんで?商店街の中にある昔よく来た「ラーメン藤」に入ったら、おばちゃんがまだ俺のことを覚えていてかなりビビった。
 その後もウロウロするが基本的に家しか無いので面白くも何ともない。市立のプールは入場料が子供60円→100円になってた。うーむ。そもそもこのプール、焼却炉の余熱を利用してるんだから原油価格の高騰は関係ない筈なんだが…
 家の近くにあったもう一つの商店街。こっちは、本屋の横にゲーム機が5台くらい並んでいて、1ゲーム30円くらいだったのでよく通った。が、今日は行かなければよかったね。商店街の8割(誇張でもなんでもない)がシャッター。うーむ。

 
 最後にこの町に来たのは大学一年の時だからもう6年前になる。その時はこんな風に歩き回らなかったし、頭も悪かった(今も大してよくないけど)から分からなかったけど、色々とあったみたいだな。というか、俺の「見る目」が変わったんだろうけど。
 まあ、住んでる奴が年取って、ガキは大人になって、大人は年寄りになって、その間にまたガキが生まれ、それで年寄りはさらに年取って死んだり介護施設に押し込まれたりっている変化はどこにでもあることで。
 ここってモロ「ベッドタウン」なのね。みんな家が立派、やたらと庭がキレイ、家に駐車場があるってのはもうデフォルトみたい。(1時間にバスが7~8本あるのに車がいるのか?)
 多分、パパは月~金は通勤、ママは専業主婦で買い物は車、ボーヤは学校に通って、土日は家族でショッピングモールに出かけたり、出かけないときパパはガーデニングってところだろうな。ここに住んでるガキ共は何してるんだろう?俺がガキの頃はそこら中で遊び回って、公園にはいつもガキがいて、場所の取り合いでケンカになったり野球でケリをつけたりしていたが、今の公園は草ぼーぼーだったりする。そのうち大事件が起きなきゃいいけどね。
 気になったのが「斜面にマンション建設反対」とか、宅地造成に反対する看板。おいおい、お前のすんでいるココだって、昔は山だったんだぜ。俺はオーケーだけどお前はダメってか。もう何十年も前から「建設予定」のままの高速道路予定地もそのまんま。まあどうでもいいけど。でも開発に反対するなら、分別とか相乗りとか公共交通機関の利用とか推進すべきなんだろうけど絶対やってないだろうね。
 買い物とか、ガソリン代とか保険などの総コスト+各家庭が遠出した場合の大気汚染やCO2排出を考えれば遠出するより近くの商店街の方が得だったりするんだけど、「車を持つこと」がデフォな地域で商店画の壊滅は避けられないようです。ステータスでもあるし、先のライフスタイルに疑問を持たないようではね。
 残るのは、車ににおいがついちゃう魚屋と、揚げたてのコロッケがオイシイ肉屋と、毎日買う野菜を売ってる八百屋だけ。たまにメシ屋。ちなみに池袋は逆で、メシ屋はどんどんチェーンに押されてるけどね。


 九州の田舎や東京の都心を体験し、大学でそこそこ勉強した俺の目に映った「故郷」は「病気」に見えました。あのままあそこに住んでいたら、あれが普通と思っていたわけで、引っ越しをしてくれた親に感謝しています。もしもあそこにいたら絶対に今パンクを聴かないしやってないだろうし、ましてやクライマーはやらなかったでしょうから。

 とはいえ、大なり小なりどんな所でも不健康な部分はあるわけで。田舎はやたら因習的で男尊女卑で、みたいなね。故郷は、カオスや不健康さが全くない、そういったイレギュラーな要素を徹底的に排していました。その意味で病気でした。なんというか、とにかくうさんくさいというか。真性ライトなウイングの方は、「崩壊していく古き良き日本」をどう思っているのでしょうか(笑)。まあ「昔がよくて今が悪い」ってのは大概の場合思い出を美化しているだけで、今日の俺は「昔からおかしかった故郷を再発見した」といったところだろうけど。帰りにアマルティア=センの「人間の安全保障」を読みながら、ああいう良い家に住んでいたら絶対に理解不能だろうなと思った。教育やまともな居住空間はあそこにとってデフォルトだろうから。同じ日本でも荘でもない地域は既にかなり存在するのですがね。
[PR]
# by g2005 | 2006-06-03 22:08

上京後

 3月中旬に退職、その翌日に飛行機で上京し、某出版社の入社試験を受ける。その日 は、山で知り合ったバム系クライマー(*1)たちの住む巣鴨(というより茗荷谷)のアパートに泊まり、クライマー2名(ボロアパート住人)+同住人のパンク+俺の4人でどんちゃん騒ぎする。周りが超高級住宅地なので、防音がしっかりしているらしく苦情はこないようだ。他の住人もギター弾いたり耳が遠いおばあちゃんだったりでノープロブレム。しまいにはギターを引っ張り出しブルーハーツを歌い出すありさま。「4人いたらバンドできるじゃん!」ということでスタジオにいくことになった。

 2~3日滞在して御岳で岩登りなども楽しみ、帰鹿。3月の残りを、引っ越し準備などに当てる。

 3月末日、引っ越し。鹿児島加世田を引き払い、宮崎の実家へ。この日、1次試験通過の知らせ。二次は4月7日。その間に保険的に登山系ツアー会社の面接を受けに福岡へ。事情を全部話したが、快く「落ちたらウチにきなよ!」と言って頂けた。

 4月7日、上京。巨大なボルダリングパッドを担いでお茶の水駅で乗り換えたりするのにはかなり危険を感じた。東京の友人たちとのメールのやりとり(「面接なんかなんとかなる」「リーマンなんかどうでもいいだろ」「リーマンなんか止めてクライミングバムになれ」「もっと人生ランナウトしろ(*2)」)などの数々のありがたいアドバイスのおかげでかなりリラックスしていた。


面接官「弊社の業務は~といった感じなんですが、Gさんはどのようにお考えですか?」。
俺「楽しそうですね。」
面接官「楽しそう!?」


面接官「弊社を志望した動機をお聞かせ下さい」
俺「待遇が良かったという点と、私のキャリアを活かせるということ、さらに、御社のことは~で存じ上げていたので、これも何かの縁かなと思い、受けさせて頂きました。」
面接官「え?待遇、そんなに良くないですよ…(面接官同士で苦笑)」
俺「そうですか?そんなことはないと思いますけど」

面接官「鹿児島から出てくるのは大変でしょう。お金もかかったんじゃないですか?」
俺「正直なところ、御社しか受けていませんので、よろしくお願いします」


こんな調子でかなり型破り系だったと思うが、とりあえず「御社の犬になります」「私困ってるので助けてください」と言うことはアピール。

面接結果が出るまで例のボロアパートに転がり込む。前回の飲み会での決定通り巣鴨の貸しスタジオへ。全曲ブルーハーツ。俺はボーカル(楽器弾けないしね…)。楽しすぎ&興奮しすぎて、このあとジンマシンが出た。

面接結果が出るまでの間、区役所に行ったり職安に行ったりクライミングしたり。

4月14日 最終的な面接。事実上採用決定。さすがに居候は不味いだろうということで部屋探しを始め、池袋の格安物件を問い合わせたら、敷礼0という恐るべき物件を紹介され、即決定。6畳、水道、便所、風呂・ガス無し。概観は爆撃直後。
ドアは傾いていて途中までしか開かない、便器が割れてる、窓のカギが壊れている、排水口から悪臭などの、住んでみて分かった数々のトラブルがあったが、風呂が徒歩1分なのはありがたい。
c0011531_142498.jpg


4月21日 初出社
楽勝。こんなんでええの?

以降、仕事を覚えながら徐々に悪臭や水回り、窓のカギなどを改善しつつ、仕事帰りにクライミングジムに寄るというかなり理想的な生活を送っています。
しかしこの部屋の悪臭はちと手強いです。6割くらい改善しましたが、完治は無理です。最悪、水道屋を呼ぶしかないな…。


社会的なことを何も言ってませんでしたね。
とりあえず去年貯めた金はあっという間に無くなり、親に金を借りました。
3月25の給料から丸2月で40万使ったことになります。
まあGWに山行ったし、九州と東京を1,5往復して家まで借りているんだから当たり前と言えば当たり前ですが、コトを起こそうと思ったとき、やっぱり4~50万はないとキツイと言うことです。果たして、この低賃金社会でそうした金をそう簡単にためられるんでしょうか?

また、このアパートに住んでいる方は様々ですが、バム系など「やりたいことがあって、それを優先するためにボロアパート」という方もいれば、ただ金がない日雇いの方もいます。水商売のおばさんもいます。
そして、年金で生活されている方がいます。

年寄りをこういうギリギリ系ボロアパートに住まわせて良いんでしょうか?絶対に年寄りに優しい造りになっているとは思えないこのアパートに。
電車に優先席設けてる場合じゃないんじゃないですか?
福祉って何?
など色々考えてしまいます。
[PR]
# by g2005 | 2006-05-23 01:38

S氏の問題提起 ~俺なりの考察

以下の文章は「S氏の時事問題」へのトラックバックです。

-----------------------------

http://blog.goo.ne.jp/shigeto2004/e/8030a7275e9ae0e293315afad1b02098
データを基に問題提起をされている。基礎的な点を踏まえており、議論・考察するためのいい土台となっている 

 さっそく、考察してみよう。『加えて、当時の「規制緩和」の流れの中で、雇用に関する法律の改定が行われて派遣労働の許容される業種・職種が拡大されたことが、この傾向に拍車を掛けることとなった。』とあるが、なぜ「労働の規制緩和」が行われたのか。
 俺としては、日本における「労働の規制緩和」は、結局の所「最小コストで最大利益を上げる」という企業の基本原理の体現に他ならないと思う。
 すなわち、経済の国際化を前提に、「このままでは仕事をアジアに取られる」と煽り、賃下げ、リストラ、非正規雇用の増大といった諸「緩和」を正当化したのだと思う。こうすることにより、人件費を抑制し、総コストを下げる事ができる。60年代の公害は「内部不経済の外部化」に起因するが、今日では、「不経済」として切り捨てる対象を生産過程のみならず人間まで広げたということだ。(公害では「生産に起因する廃物の処理」を外部化した=無処理で外部環境に放出した。さらに、それによって発生した環境問題・健康被害も「外部化」した)
 すでに英米では「サッチャリズム」「レーガノミックス」といった諸外国版「構造改革」が行われ、格差社会(俺は「差別社会」と言いたい)が出現している。政府・財界はこうした流れに乗り遅れれたくなかったのだろう。確かに、そうすることにより「日本」は国際社会の中で経済大国としての地位を保てるだろう。
 しかし、それで割を食っているのは大多数の国民だ。これは「お国のための戦え」の再来ではないのか。
 竹中平蔵は、少数のエリートに国民全体を引っ張ってもらうか、みんなで貧乏になるかの二者択一だ、そして前者の方が国民全体がハッピーになれるというようなことを宣っている。頑張ればエリートないし準エリートになれるという「流動性」と、最低限の生活が保障されていればこうした仕組みもそう悪くはなかろう(そうでなければ暴動が起こるだろう)。しかしご存じの通り、日本は「頑張っても報われない社会」である。「東大卒のオヤジの息子はやっぱり東大生」で、「医者の息子はやはり医者」なのである。これは資本主義の名を借りた封建主義ではないか。流動性がなくなってきていることは既に各方面で明らかにされているし、皆さんも何となく気付いているだろう。
 そもそも「労働の規制緩和」をしないとみんな貧乏、というのが眉唾ではないのか。それを実証するデータや経験はあるのか(大体、内需拡大という視点はどこへ行った?)。
 また、よその国が不当に安い人件費で総コストを下げているというなら、それは人権問題である。そのような「抜け駆け」を許さないためにILOがあるし、日本国憲法前文は、そうした人権問題解決のために努力することが日本の使命であると示している。ただ、諸外国は、世界に冠たる残業帝国である日本にだけは言われたくねーよ、と思うかも知れないが。
 そうしてみると、「規制緩和」の流れが止められないなら、せめて人事評価基準の見直し、非正規雇用者の処遇改善などによる「頑張った人が少しでも報われる」方向への「カイゼン」を望みたいと思う。
[PR]
# by g2005 | 2006-03-31 15:35

人の上に立つ、ということ

 本日は12時間勤務。ま、いいけどね。それよりも某幹部の発言が心に残るなあ。
 はじめてぶっちゃけますが俺は塾講師です。先日の幹部の、学費未納の生徒についての発言。いうまでもなく、払わないのは子どもでなく親。現場としては、子どもを傷つけずに親から金を戴くのがベストな対応であるのだが。


 「料金を払わないまま通塾するということは、お金を払うというルール守らなくても良い、と言うことを教えているような物です。だから、2ヶ月滞納した時点で生徒本人と面談して、あなたはお金を払っていないから通うことはできないと伝えてください。そうすれば未納金が3ヶ月、4ヶ月と溜まることはないでしょう。
 大体、子どもは、親が学費を払っていないことくらい気づいているはずなのです。だから、自分で新聞配達するなり、家事を手伝うなりすればいいのです。それが本人の勉強にもなります。」


 細かい部分はうろ覚えだが、生徒本人にぶっちゃけろと言うのである。その方が本人のためだと。なるほど。確かに教育学でいう「ヒドンカリキュラム」ではありましょう。だから、悪いことを学んでしまう前に、子どもを傷付けてもいいからぶっちゃけろと。それが子どものためだと。
一見正論に見えますが、正義の名の下に爆撃するどこかの国にそっくりな理屈です。相手のことを考えているようでいて、実は自分の都合しか無い所なんか実にそっくりですこの世のどこに、目の前で傷つく子どもを見たい人間がいるのでしょうか?しかも教え子ですよ?そんなことをしたらその日一日鬱で仕事できません。ていうか自殺したくなります。それとも「仕事」と割り切れとでも?





痛みは初めのうちだけ 慣れてしまえば大丈夫
そんなこと言えるあなたは ヒットラーにもなれるだろう
(THE BRUE HEARTS"ロクデナシ" )





 ところで、労働基準法を無視してサービス残業&早出させまくっているのはルールに反しないのでしょうか?
 他人に厳しく自分に甘いお方です。逆に、こういうことが言える人だから、人の上に立てるのでしょう。


 人の上に立つと言うことは、文字通り、人を人と思わず、踏み台か何かの如く、相手に思いを馳せることを放棄し、踏みにじって、そのうえに立つということなのかと、齢25にしてようやく理解できました。

マイケル・ムーアやNOFXには悪いけど、日本が銃社会だったらなあという思いを禁じ得ません。


 長くなりましたので、最後に、国連機関の1つである国際労働機関(ILO、当時は国際連盟の専門機関)が1944年5月に採択したフィラデルフィア宣言を、前投稿でも引用しましたが、引用しておわりにしたいと思います。一応念のためにいっておきますが、日本もILO加盟国であります。


国際労働機構の目的に関する宣言
 国際労働機構の総会は,その第26回会期としてフィラデルフィアに会合し,1944年5月10日,国際労働機構の目的及び加盟国の政策の基調をなすべき原則に関するこの宣言をここに採択する。

1 総会は,この機構の基礎となっている根本原則,特に次のことを再確認する。

(a) 労働は、商品ではない。
(b) 表現及び結社の自由は、不断の進歩のために欠くことができない。
(c) 一部の貧困は、全体の繁栄にとって危険である。
(d) 欠乏にたいする戦いは各国内における不屈の勇気をもって,且つ,労働者及び使用者の代表者が,政府の代表者と同等の地位において,一般の福祉を増進するために自由な討議及び民主的な決定にともに参加する継続的且つ協調的な国際的努力によって,遂行することを要する。
[PR]
# by g2005 | 2006-02-19 23:57 | 主張

人間不信

本日は早出して仕事。契約社員2人が自主早出、所長を含む社員3人が遅刻というなかなか豪快な滑り出しでスタート。顧客(の親)らへの説明会と顧客の勉強会&テストというハードな3本並行。なんとか回す。

午後、ようやく手が空き、所長は顧客の未納金回収で遠出。
残留組はテスト採点や残務。早出の契約社員(女性)がぶっ倒れそうだったので、早めに退社しようということになり、一応所長に報告の電話。露骨に嫌な声。
俺→退社決定 社員A→来期も頑張る 社員B→退社決定 契約の女性→来期も頑張る
この状況で自主的に何かするだろうか?契約社員はどんなに頑張っても(幹部の見ているところで頑張らない限りは)給料上がらないし、ボーナスは一円も増えないし。社員は頑張れば3倍とか出るけど。

所長「頑張って目標達成してボーナスたっぷりもらいましょう!」

だから俺は頑張っても変わらないんだって。
頑張ったら社員になれる、っていったのは所長ですね。
嘘ばっかつかないでください。なんか、あんま信用できなくなってきました。
人間不信か、終わってるな、俺。
あー、はやく人間になりたい。
[PR]
# by g2005 | 2006-02-18 23:48

使い捨て…なのか?

今日は業務終了後、所長から最近の業務について、おれたち若手三人へ色々とお話があった。要約すれば、周りを見て動け、気を配れ、ということだった。その後、帰りしなに所長に「話がある」と応接室へ。やはり来期のことだった。今日のお話は、俺に仕事が回りすぎている状況を見て、他の若手社員二人に対してのものだったようだ。そう評価されているだけでうれしかった。


 俺としては、現在の賃金は納得いかない点、特に俺と大差ない働きぶりの他の若手と月2~3万給料が違うのは納得できないこと、また、このまま契約社員を続けて、4月に新人社員が入ってきたらその時点で俺の方が給料が安いと言うことで、割と仕事が楽な夏まではともかく、冬場は絶対にキレてしまうであろう点を改めて伝えた。また、俺は5月に契約社員で入社したが、正規の研修を受けていないからそれは当然だとして、秋入社の新人が社員待遇であるのはなぜなのか。また、自分には夢があり、その夢は休暇が全く取れないこの職場では無理なことから、一生続ける気はないという点、さらに、一年間頑張ってもそれが評価されないのか、などの不信感も正直に伝えた。もちろん、


 そうしたらよく分かった。
 俺は使い捨てだ。会社にとって。


 俺がどう思っているかなんてどうでも良いんだろう。正社員よりも年50万以上安く使える労働力だ。オマケに、社員というエサをぶら下げればバカみたいに働いてくれる。理想的な労働力ではないか。もし辞めても次を雇えばいい。どうせ一生続ける気がないならこき使え。そんなところだろう。結局、頑張っても上(幹部)は見ていない。正直な気持ちを伝えてもバカをみるのはこっちだ。
 しかも、たいていの奴は、「あんな使えない正社員のせいで、俺に負担が来ている!」と現場で不満をため、不平等なシステムを作った幹部へは目がいかない。目がいっても逸らす。にらまれたくないから。まるで江戸時代の武士-農民-被差別民の関係ではないか。
 そして、そんなことは百も承知だが、それでもやっぱりキツイものはキツイし、ムカツクものはムカツクのだ。一体どうしたら良いんだろう。


弱い者達が夕暮れ 更に弱い者を叩く
(THE BLUE HEARTS"TRAIN-TRAIN")


 今、かなり嫌になっている。会社って奴は、どこもこうなのか?
俺は毎日、子どもに「想像力が大事だ」と言っている。その想像力で、相手の立場に立って考えてみることが大事だ、と。

 でも、それは間違っているらしい。

 これからは「自分のためにどんどん嘘をつけ。だませ。相手のことなんか思いやるな」とでも教えろということなのだろうか。


 今、かなり嫌になっている。
[PR]
# by g2005 | 2006-02-14 02:34

フィラデルフィア宣言と現在

休日出勤決定。しかも明日は早朝ビラ配り。なんか間違ってない?重役は何もしないで金もらってるのに。


1998年、アメリカ、ニューヨーク市立大のマンツィオスは、こう指摘したという。

「企業の経営最高責任者一人が、六五人の労働者の生涯賃金を一年で稼いでしまうのである。人口の所得上位1%の所得が下位90%の人々の賃金より多いのである。」
(「ルポ 解雇 -今この国で起きていること-」184ページ/島本慈子著/岩波新書2003年)

いくら何でもそこまで格差は無いと信じたい。だが、一体このままではどうなってしまうのだろうか。


以下に引用するのは国際労働機関(ILO)のフィラデルフィア宣言である。


国際労働機関の目的に関する宣言

 国際労働機関の総会は、その第26回会期としてフィラデルフィアに会合し、1944年5月10日、国際労働機関の目的及び加盟国の政策の基調をなすべき原則に関するこの宣言をここに採択する。
 1 総会は、この機関の基礎となっている根本原則、特に次のことを再確認する。
 (a) 労働は、商品ではない。
 (b) 表現及び結社の自由は、不断の進歩のために欠くことができない。
 (c) 一部の貧困は、全体の繁栄にとって危険である。
 (d) 欠乏に対する戦は、各国内における不屈の勇気をもって、且つ、労働者及び使用者の代表者が、政府の代表者と同等の地位において、一般の福祉を増進するために自由な討議及び民主的な決定にともに参加する継続的且つ協調的な国際的努力によって、遂行することを要する。



 日本がなぜアジア太平洋戦争を引き起こしたのかを思い起こして欲しい。寄生地主による搾取で農家は食っていけず(一部の貧困、と言っても当時の国民の大多くは農民であるが)、次男三男を働きに出し、工場では財閥による搾取が待っており、まともな生活が送れない。従って内需は期待できず、産業は輸出依存型になるが、そもそも不当に安い賃金で国際競争力をつけているわけで、輸出先との貿易摩擦は必至…。賃金の代わりにナショナリズムで「満足感」を演出する。
今と似ていませんか。
不当に安い賃金は、結局平和のためにならんということです。
→貿易摩擦が起きるから
→ナショナリズムが燃え上がるから
の二点から。今、お隣の国を見ていたらまさにそうでしょう。あれは戦前の日本と全く同じであるし、程度の差はあれ現在の日本と同じです。

さらに、格差が広がり、固定化すると、暴力で社会をひっくり返そうとする人も出てくるでしょう。そんな社会を作りたいんですかね。
[PR]
# by g2005 | 2006-02-07 02:52 | 主張

音楽とメッセージ性

 システム・オブ・ア・ダウンというバンドがいる。メンバーはアルメニア系アメリカ人。彼らの音楽は、ざっくりといってしまえばルーツである中東系のメロディと、アメリカ的ハードロックのミクスチャーである。しかし、それを越えた何かがある。圧倒的音圧の中に潜む、得体の知れない何か。確かに、政治権力を批判するような歌詞が読みとれるが、正直なところ意味不明である。しかし、何となく圧倒され、そして、感じるのである。

 バンドメンバーはインタビューで「リスナーが音を聞いて何かを想像してくれれば成功」と言っている。俺には、彼らの音が、まるでピカソの「ゲルニカ」と同じ衝撃に思えた。


 素直に政治権力に対して「FUCK!」という戦い方がある。思っていることをそのまま若さに任せて言ってしまうわけだ。ロックな戦い方である。

一方、「FUCK!」を理論武装させ、論文、新聞記事、ブログなどに載せて、論理的に伝えるという手段もある。これはオトナな戦い方である。

システム・オブ・ア・ダウンがやっていることは、このどちらでもない。
ピカソがゲルニカを描いたことと、本質的に同じである。
言葉になる以前の巨大な感情を、キャンパスにぶつけること。
言葉になる以前の巨大な感情を、ギターやベースやドラムやマイクロフォンにぶつけること。

システム・オブ・ア・ダウンは「アーチスト」と呼ぶに値する唯一のバンドだと思う。
[PR]
# by g2005 | 2005-12-23 01:44 | 主張

これからは、ビラまきは逮捕らしい

以下、ニュースの引用。
------------------------------------------------------------------------------------------
<熊本日日新聞>
市民運動家3人に逆転有罪 立川反戦ビラ事件
 東京高裁判決を受け記者会見する、立川反戦ビラ配布事件の(左から)大西章寛、高田幸美、大洞俊之の3被告=9日午前、東京・霞が関の司法記者クラブ

 自衛隊のイラク派遣に反対するビラを配るため自衛隊宿舎に立ち入ったとして住居侵入罪に問われた市民団体メンバー大洞俊之被告(48)、高田幸美被告(32)、大西章寛被告(32)の控訴審判決で、東京高裁は9日、全員を無罪(求刑懲役6月)とした1審東京地裁八王子支部判決を破棄、大洞、高田両被告に罰金20万円、大西被告に罰金10万円を言い渡した。

 判決理由で中川武隆裁判長は「配布の仕方が社会的に認められる範囲内だなどとして、刑事罰に値する違法性(可罰的違法性)がないとした1審判決は、事実を誤認している。表現の自由が尊重されるべきであっても、そのために他人の権利を侵害してよいことにはならない」と述べた。3被告は直ちに上告した。
http://kumanichi.com/news/kyodo/index.cfm?id=20051209000170&cid=main
------------------------------------------------------------------------------------------
<読売新聞>
ビラまき有罪 居住者の不安重視
 「原判決を破棄する」――。市民団体「立川自衛隊監視テント村」のメンバーが、自衛隊イラク派遣反対のビラを自衛隊官舎で配布したとして住居侵入罪に問われた裁判で、東京高裁の中川武隆裁判長は9日、大西章寛被告(32)に罰金10万円、高田幸美(32)、大洞俊之(48)の両被告に罰金20万円の有罪を言い渡した。1審の無罪と今回の判決を分けたのは、刑罰に値する違法性があるかどうかの判断だった。被告らは「不当判決だ」と反発するが、「居住者の不安を重視した判断は妥当だ」とする専門家もいる。
 検察側は1審で、テント村と過激派団体との関連を立証し、テント村の存在そのものを問題視しようとしたが、地裁八王子支部に退けられた。2審では、郵便受けにビラを投函(とうかん)する目的の住居侵入で有罪になった他の事件の判例を示すなどし、1審で否定された「可罰的違法性」の認定を求める主張に力を入れた。
 今回、中川裁判長は「官舎敷地や建物共用部分は住居である」とし、3人の行為は1審と同様、住居侵入に該当すると認定。その上で、住民側が掲示をしたり直接注意したりするなどの対策を取ったにもかかわらず、立ち入ってビラを投函、「抗議を受けても同じ行為を繰り返した」と指摘。可罰的違法性について「法益侵害の程度は軽微とは言えない」と結論づけた。

 東京高裁の725号法廷で同日午前10時に判決の朗読が始まると、高田被告は中川裁判長らをじっと見つめ、大洞被告は目を閉じて腕を組むなど、3被告とも一様に険しい表情を崩さなかった。閉廷後、傍聴していた支援者らは「不当だ」などと抗議の声を上げた。
 有罪判決を受けて開かれた会見で、3被告と代理人は判決を激しく批判した。高田被告は「表現の自由を守るために戦わなくてはいけないと思ってきた。この判決が確定したら、民主主義にとどめを突き刺してしまう」と、時折涙ぐみながら訴えた。代理人は「1審が詳細に検討した違法性や表現の自由についての考慮がなく、極めて不当だ。上告して争う」と語った。
 3被告と支援者は同夜、立川市で報告集会を開き、「無罪判決を勝ち取るまで戦おう」と誓い合った。
 有罪判決を受け、立川署の小野吉朗署長は「判決文を見ていないのでコメントできないが、捜査は適正に行ったものだ」と話した。一方、防衛庁広報課は「裁判所の判断にコメントする立場にない」としている。
 ■張り紙で拒否意思明確◆住居侵入にあたらない■
 前田雅英・首都大学東京教授(刑事法)「1審判決は、ビラ配布の目的、手段、被害の結果を考慮し、違法性を判断した。その枠組みは妥当だが、表現の自由の観点などから、目的の正当性を重くとらえすぎた。2審は被告らの行為の相当性、居住者の権利侵害の程度を適切に評価した。治安が悪化している社会状況を踏まえれば、居住者の不安感は軽視できない」
 元最高検検事の土本武司・帝京大学客員教授(刑事法)「高裁判決は正当だ。居住者は張り紙などでビラを入れられたくないという意思を明確にしていた。裁判所は、居住者の承諾がない立ち入りは違法だと、広く警鐘を鳴らした。今後の類似裁判にも影響するだろう」
 松宮孝明・立命館大学法科大学院教授(刑事法)「被告らは、建物の階段という共用部分までしか立ち入っておらず、住居侵入罪には当たらないと考える。共用部への立ち入りを禁止するには、住民全員で総会を開き、総意を形成する必要があるが、この件はそれをしていない。上告審では、侵入にあたるか否かが争点になるだろう」
(2005年12月10日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokyotama/news001.htm
-------------------------------------------------------------------------------------------
<朝日新聞>
一審無罪判決破棄、被告3人に罰金刑 立川ビラ配布訴訟
2005年12月09日13時04分

 東京都立川市の防衛庁宿舎で、自衛隊のイラク派遣に反対するビラをまいて住居侵入罪に問われ、一審で無罪となった市民団体「立川自衛隊監視テント村」のメンバー3人の控訴審判決が9日、東京高裁であった。中川武隆(たけたか)裁判長は、3人の行為は住居侵入罪にあたるとし、「ビラによる政治的意見の表明が保障されるとしても、宿舎管理者の意思に反して立ち入ってよいことにはならない」と述べて一審判決を破棄。3人を罰金20万円または同10万円とする逆転有罪判決を言い渡した。3人は即日、最高裁に上告した。

 検察側は全員に懲役6カ月を求刑。一審・東京地裁八王子支部は「3人のビラ配布は憲法が保障する政治的表現活動のひとつ。民主主義社会の根幹を成すものとして、商業ビラより優越的な地位が認められている」と指摘。「住居侵入罪の構成要件には該当するが、刑事罰を科すほどの違法性はない」と判断していた。

 高裁判決は、宿舎の出入り口などに「関係者以外立ち入り禁止」との表示がされていたのに立ち入ったことなどを考慮し、「3人の行為は管理権者の意思に反する」と述べ、住居侵入罪にあたると認定。そのうえで表示があったことや、住民が1度抗議をしていることを重視。被害が「『極めて軽微』とした一審判決は誤り」と結論づけた。

 一審判決が表示について「目立たないものだった」、住民の抗議について「居住者1人からの個人的なもので、居住者の総意とはいえない」といずれも消極的な評価をしたのとは対照的な判断となった。

 罰金の額は、起訴事実となったビラまきが04年1月17日の1回だった大西章寛(のぶひろ)被告(32)が10万円、同年2月22日を加えた2回だった高田幸美被告(32)と大洞(おおぼら)俊之被告(48)がそれぞれ20万円。そのうえで未決勾留(こうりゅう)日数を1日5000円に換算して20日分(10万円)を差し引いた。これにより大西被告が支払う額はゼロとなる。

 自衛隊のイラク派遣をめぐって議論が衝突していた昨年初め、公安警察主導の捜査で逮捕・起訴に至ったこの事件で、弁護側は「憲法が保障する表現の自由の侵害」と摘発を批判し、無罪を主張した。3人の勾留期間が75日にわたったことから捜査当局に対する裁判所のチェック機能のあり方も問われた。
---------------------------------------------------------------------------------------------



 以上、3紙から引用。こうしてみると、各新聞の性格が出て面白いが、ビラを撒いたくらいで「代用監獄」に75日もぶち込まれたのではたまったものではない。3人に同情。
 判決自体はいち住民の抗議をどう捉えるか、階段スペースは住居か、などの法学論としてマトモなのかも知れない。
 が、それより問題なのは、ビラ撒きに対して75日も勾留する公安警察の「過激」ぶりだろう。こんなことが認められるなら、公安はやりたい放題である。
 言っておくが、これはいわゆる「左翼」などの過激分子だけではなく「全国民」に 関係する。公安が、パブリック・セキュリティーを乱すと判断すれば、何日でも勾留できてしまうというこがこの件の最大のポイントだ。
 そもそも公安とはどういう組織か。またまた引用で申し訳ないが、おそらくネットで最も信頼できるサイトであるウィキペディアからである。
--------------------------------------------------------------------------------------------
<wikipedia>
公安警察(こうあんけいさつ)とは、日本の政治秩序の安定を目的とする警察の捜査部門の総称。警察庁 警備局がその中枢部分を担い、地方の警察本部に属する警備課の公安課・公安係が末端部分を担う。特に首都東京都を管轄する警視庁では公安部として独立し、警察官約2000名を擁する巨大組織となっている。

公安警察は、戦前の特別高等警察を解体した代わりに創設された。左翼(日本共産党・新左翼)・右翼・オウム真理教(現アーレフ)などの新興宗教・朝鮮総連・労働運動・反戦運動など、団体別・領域別に運動を監視し、必要とあらば公権力を発動する。一般に、刑事事件担当の警察官よりも、公安担当の警察官のほうが地位が高いと言われる。

左翼を抑えるために右翼団体と癒着し、その力を借りている、と一部で指摘されている(鈴木邦男『公安警察の手口』)。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AC%E5%AE%89%E8%AD%A6%E5%AF%9F
-----------------------------------------------------------------------------------------

彼らをどこまで信用できる?酔っぱらいに運転を任せるようなものではないか?
[PR]
# by g2005 | 2005-12-10 22:32

こりゃーすごいわ

東京・大阪などの大都市では、言論弾圧が凄くなっている、ということは、例えば森達也氏や斉藤貴男氏の著作で知っていたが、実際にムービーをみて驚いた。私のサイトからなら直リンしても大した負荷はかからないだろうから直リンで。
大阪府警の暴力
筋金入り左翼サイトとして有名な「旗旗」にあった映像である。
管理者のコメントに「こいつら本当に警官か?」とあったが、確かに警官には見えないな…。知性のかけらも見あたらない…。
教員に、10年に一回くらい試験を受けさせろという話が出ているが、警官にも必要だと思う。この人たちは何を守っているんだ?近くで子どもがいたら間違いなく泣くぞ?
[PR]
# by g2005 | 2005-11-30 03:12